「飲酒量に関係なく酒に強い人は痛風になりやすい」というニュース。しかし・・・
先日、酒に強い人は痛風の発症リスクが2倍になるというニュースがありました。
んん?そんなん知っとるがな。
と思うかもしれませんが、多量飲酒が痛風に影響を与える事(これは事実)をニュースにしているのではなくて、アルコールに強い人は飲酒していなくても痛風発症リスクが高い、というニュースのようです。
つまり、酒い強い体質の人は痛風になりやすいですよ、という事ですね。
へぇ、それは自分も知らなかった。
あなたはお酒が強いですか?
それとも飲めない方でしょうか。
Sponsored Links
style="display:block"
data-ad-client="ca-pub-9931043884716511"
data-ad-slot="7612988381"
data-ad-format="auto">
酒に強いか弱いかは遺伝子で決定している
酒に強いか弱いかは、遺伝子で決定しています。
アルコールを分解する際に発生する有害な「アセトアルデビド」は、ALDH(アルデビド脱水素酵素)で分解されます。
ALDHは、高濃度のアセトアルデヒドの時に働く「ALDH1」と、低濃度のアセトアルデヒドの時に働く「ALDH2」があるんです。
でも、日本人の40%強の人はALDH2が低活性か欠如しています。つまりお酒に弱いか、全く飲めないかのどっちかなんです。
だからお酒に弱い人や飲めない人に、飲酒を強要するのは絶対にいけません。下手をすれば急性アルコール中毒で死に至る可能性もあります。
そのため、今はもう少ないと思いますが、未だに「誰でも酒は飲めば飲むほど強くなる」と考えている人がいれば、このことを教えてあげましょう。
で、話は戻りますが、
遺伝子によるADLH2が正常活性か否かで、お酒に強い、弱い、全く飲めない、の3つに分類されます。
NNタイプ:ALDH2が正常に活性する。酒に強い。欧米人は100%、日本人は56%がこのタイプ。
NDタイプ:ALDH2がNNタイプに比べて1/16しか活性しない低活性。酒は少し飲めるか、ほどほど飲める。日本人の40%がこのタイプ。(私はおそらくこれ)
DDタイプ:ALDH2が失活した不活性。酒は全く飲めない。日本人の4%がこのタイプ。
これらは遺伝子で決定しているので、NDタイプやDDタイプの人が酒を多量に飲む習慣にしても、NNタイプになるわけではありません。
多量に飲むことができるように見えても、それは酒に強くなったのではなく、酒に麻痺している状態なんです。そのまま飲み続ければ、当然アルコール中毒になります。
と、酒に強い、弱いについてお伝えしましたが、今回は強い人への話をします。
多量飲酒と酒に強い遺伝子は、ある意味最強
で、冒頭でお伝えした「酒に強い人は痛風の発症リスクが2倍」ということが、防衛医大の研究で判明したそうなんです。(それがなぜなのかは、まだわかっていないようですが。)
つまり、NNタイプの人は痛風発症しやすいということ。これは飲酒量や飲酒習慣に関わらないようです。つまり、飲んでいなくてもNNタイプは発症しやすい、ということですね。
考えてみれば、NNタイプの欧米人には痛風患者が多いので、なんか納得できます。
NNタイプの人は、酒に強いだけなら良いんですが、酒に強いということは、やはり飲酒量も多い気がします。
アルコール自体に尿酸を増やす働きがあるので、痛風を発症しやすいNNタイプの人が多量飲酒すると、火に油を注ぐようなものなのかも?
飲酒自体にもカロリーがあるので、太りやすくなるし、加えて大食いで脂肪が多いNNタイプの人の場合、さらに尿酸値を高めてしまうリスクがあります。
自分は酒好き、または酒に強いと感じている人は、飲酒や食生活を見直した方が賢明です。^^
逆に言えば、酒に弱いと痛風になりにくい
酒に強いNNタイプの人は、痛風の発症リスクが高い。ということは、酒に弱いNDタイプやDDタイプの人は、痛風を発症しにくいということですね。
お酒を飲めない人にとっては朗報になりますね。^^
でも、、なんだか納得いかない。。。
なぜなら、私自身お酒が弱いNDタイプ(だと思う)なのに、痛風を発症しているからです。
うーん。
ということは、「酒が弱いから痛風にはならない」とは言い切れない、ということですね。
なんだかなぁ。
まとめ
今回は、酒に強いと痛風発症リスクが高くなる、ということをお伝えしました。
飲酒自体が痛風の発症リスクを高めてしまうけど、筋力トレーニーはあまり多量飲酒する人はいないと思うし、飲むのであれば控えれば良いと思っていたんですが。。
遺伝で決まる体質はどうしようもありません。
もっとも、遺伝を気にしても仕方ないので、いかに尿酸値を安定させていくかが大事ですね。
そのため、痛風であっても痛風でなくても、酒に強くても弱くても、年に1度は健康診断を受けたり、個別で血液検査を受けていれば、痛風に対処できると感じます。