筋トレした翌日に痛風発作が出た!筋トレは痛風発作のトリガーになるのか?

痛み

筋トレした翌日に痛風の発作が出た。
 
 
ときどき聞く話です。
筋トレに限らず、ゴルフなんかの他のスポーツでもそんな話を聞いたことがあります。
 
 
私の場合、過去に痛風発作は幾度か出ましたが、筋トレなんかしょっちゅうやってましたから、それがきっかけになったかどうかわかりません。(笑)
 
 
でも、初めて発作を経験した人がその前日に筋トレや他のスポーツをやっていたら、それがトリガーになったのかも?と思うのは自然です。
 
 
よく、足にちょっと痛みがあると「昨日ゴルフをしたんだけど、これって痛風かなぁ?」と私に聞いてくる人がいます。でも、多くの場合は痛風でないことが多いようです。
そして痛風発作かどうかは病院で検査をしなければわかりません。
 
 
今回は筋トレが痛風発作のきっかけになるのかをまとめます。
 
 

痛風発作とそのメカニズム

 
他の記事にも記述しているので、ここでは簡単にまとめます。
 
痛風は血中の高尿酸値の状態が続くことで、尿酸が結晶化し、関節に付着します。
この段階ではまだ発作が出ていない状態ですが、いつ発作が起きてもおかしくありません。
そして色々な理由で関節に付着した尿酸結晶がはがれたときに発作(激痛)が起こります。
 
はがれた尿酸結晶を白血球が異物と認識し、攻撃を開始します。このときに血流が増大し痛みを感じるのです。それとともに白血球は生理活性物質を放出し、この物質により更に血流が増え、新たな白血球を呼び寄せるため、激しく痛むのです。
※詳しくは「今更ながら、痛風ってどんな病気?」を参照してください。
 
 
じゃあ、尿酸はどうして血中に増えるの?
 
 
て、思いますよね。
 
血中に尿酸が増える理由は簡単にいうと、腎臓がうまく機能していない、または処理が追いつかないからです。
 
尿酸は遺伝的体質、食事、アルコール、ストレス、肥満、無酸素運動などにより増えます。
 
遺伝的体質以外は、精神的・肉体的環境を改善すれば、尿酸値も安定しやすいです。
たとえば、肥満が原因で痛風になったのなら、痩せれば尿酸値も下がる可能性があります。
でも、遺伝的体質が原因で痛風になった場合は、痩せても改善されません。
 
 
遺伝的体質で痛風になる場合、若くして発症することが多いようです。
私も遺伝的体質が原因で、20歳で痛風になりました。(笑)
この場合、薬の治療により尿酸値を下げるのがベストです。私もずっと薬を飲み続けています。
 
 

痛風発作はいったい何がトリガーになるのか

 
筋トレをした翌日に発作が出た!ということは筋トレが原因なんでしょ?
 
これは、ある意味正解ですが、厳密にいうと筋トレがトリガーというと語弊があります。
 
 
本当の原因は、ず〜っと長い間、高尿酸の状態を続けてきたことが原因です。
 
 
よく痛風発作は、屋根に積もった雪が落ちる状態に例えられます。
 
屋根が関節、雪が尿酸結晶です。
屋根(関節)に雪が積もり始める(尿酸結晶が付着する)と、積もりに積もった雪はいずれドスンと落ちます(関節から尿酸結晶がはがれる)。そして発作が起こるのです。
 
だから、たとえ発作前日に筋トレをしていなくても、いずれ発作は出ていただろうし、それが食事やストレスであっても同じです。
 
そのため、高尿酸の状態を改善しなければ、発作はいつか出るということになります。トリガーと思われる行為や状況は関係ないといえるかも知れません。
 
 

高尿酸の人が筋トレすることへの弊害

 
尿酸値は、食後、運動後、入浴後などは誰でも上昇します。そしてしばらくすると落ち着いてきます。
 
これは筋トレでも同じです。筋トレ後はどうしても尿酸値が上昇します。
 
 
筋トレによる尿酸値上昇の理由を簡単にまとめます。
 
 
  • 筋トレ中、体内の細胞にあるATPがエネルギーになり、ATP→ADP→プリン体→尿酸になる
  • 筋トレにより乳酸が発生し、これが尿酸排泄を妨げる
  • プリン体の多いプロテインを大量摂取することで、尿酸値を上昇させる
 
※詳しくは「乳酸と尿酸と無酸素運動の関係」を参照してください。
 
 
つまり、筋トレを連続して過大負荷的に行うと、上記の理由により尿酸値が上がりやすくなってしまう、ということです。
 
 

筋トレしながら尿酸を上昇させにくくするには

 
じゃあ、筋トレを続ければ痛風のリスクを背負うことは仕方ないの?
 
そう思いますよね。
 
 
筋トレによって尿酸値が上昇することは仕方ありません。これは他のスポーツでも同じで、ハイアマチュアやプロのスポーツ選手は超ハードなトレーニングをしてますから、彼らもいつ痛風になってもおかしくないし、すでに痛風の選手もいっぱいいます。
 
そして、痛風だと気づいていない人も結構いたりします。(^^)
発作は数日で治まる場合が多いですから、ただの捻挫だと勘違いしたりするようです。
あの発作の激痛を勘違いというのもちょっと凄いですが。(笑)
 
そして本題ですが、前述した尿酸値上昇の理由を見てちょっと考え方を変えれば、尿酸値を上げにくくできるのではと考えます
 
そのポイントをまとめました。
 
  1. ATPからADPになっても、連続して運動しなければ尿酸にならずにADPからATPに戻る

    このことから、インターバル(休息期間)を長めに設ければ、尿酸値が落ち着きやすくなるということです。
    つまり、セット間のインターバルを長めにとる。
    または、セット間のインターバルを短めにして筋トレ時間を短くし、数日間の筋トレ休暇をいれる、などです。
  2. 乳酸を速やかに分解させるために、クエン酸を摂取する

    乳酸は尿を酸性化に傾けるので、尿酸が溶けにくくなります。こうならないために、尿をアルカリ化するクエン酸を摂ると効果的です。
  3. 腎臓に負担のかかるタンパク質の固まり「プロテイン」を控えて、腎臓に優しいアミノ酸やアミノペプチドを利用する

    個人的な考えですが、プロテインの大量摂取は尿酸値の上昇にあまり影響しないように感じます。理由は食事によるプリン体摂取は尿酸値への影響は、大きくないからです。
    ※詳しくは「プリン体って一体なにもの?」を参照してください。 

    そうはいっても、プリン体の多いタンパク質が腎臓へ負担をかけやすいので、ちょっと高価ではありますが、アミノ酸系のサプリメントにすれば腎臓への負担は軽減できるのでおすすめです。
 
 
こんな感じです。
ただし、痛風発作の予兆を感じたり、発作が出たときは絶対に筋トレはNGです。
 
もしかしたら、筋トレ翌日に発作が出たという人は、発作の予兆に気づかずに筋トレしてしまったのかも知れませんね。そうなると、発作が出る可能性は高くなりますから。
 
 

薬を利用するという手もある

 
尿酸降下剤を服用すれば、確実に尿酸値は下がります
ある意味一番手っ取り早い方法です。
 
それでも薬ですから、痛風の薬は大なり小なり肝臓に負担をかけます。人によっては副作用が出る場合もあると思います。
 
私も薬はず〜っと服用していますが、これといった副作用はありません。
 
だからといって、暴飲暴食をしたり、超ハードな筋トレを連日行ったりしたら、やっぱりよくありません。
 
時々血液検査をして、尿酸値を観察しながら取り組んでいくべきでしょう。
 
 
それと、尿酸降下剤を開始した当初は、尿酸値の急変動により発作が出ることがあります。
 
これは、先に例えた屋根と雪の例でいうと、屋根に雪が積もった状態で急激に太陽が当たる(薬を飲む)と、やっぱり雪は屋根から落ちてしまいます。
これが、尿酸値が急激に下がったことによる発作です。
 
そのため、少しずつ雪を溶かす(少しずつ薬を調整する)ことで、発作を起きにくくする、という手法がとられるはずです。痛風に詳しくないドクターの場合、この手順を行わない場合もあるので注意が必要です。
 
 

筋トレと痛風発作の因果関係

 
まとめると、痛風発作は高尿酸値が継続することで起こります。
 
つまり尿酸値を下げることを意識していれば、筋トレをしたから発作が出る、という事象はおきにくいと考えます。
筋トレが直接の原因というより、高尿酸の状態を継続してしまっている生活自体が原因です。
 
もちろん、その中には筋トレを一生懸命頑張っている、ということも一因になると思います。



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