トライセプスプレスダウン

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筋トレを始めて20年以上、色々な筋トレ本を見てきました。

そして、世に多く出回っているのが、
初心者を対象にした、筋トレ始めの本。

その多くが理論的見解から、書かれたものです。
だから、どれも同じようなことが書いてあります。
そのため、基本的には筋トレ本は一冊持っていれば、
筋力トレーニングには困りません。

ところが、それらとは一線を画すような筋トレ本があるんです。
今回はその本について、レポートしていきます。

元ボディビル世界チャンピオンの杉田茂 氏

杉田茂さんをご存知の人も多いと思います。
大阪出身で、16歳からボディビルを始めて、
数々の優秀な成績をおさめた人です。

  • 1972年:JBBFミスター日本優勝
  • 1976年:NABBA ミスターユニバース優勝(国際大会)
  • 1981年:IFBBミスターインターナショナル優勝(国際大会)

過去の戦績を見るだけで、どれほどの人かわかると思います。

でも、杉田さんがボディビルを始めた16歳の頃は、
日本ではろくに筋トレの本なんてなかったようです。
そのため、洋書の筋トレ本を辞書を片手に必死に解読し、
手探りで筋トレを行っていたようです。

当然、その頃は今みたいなスポーツクラブなんてなかったでしょうし、
たんぱく質補給のためのプロテインなんてありません。

じゃあ、たんぱく質は何で補給してたの?と思いますよね。

杉田さんがたどり着いたたんぱく質は、

「金魚のエサ」

だったようです。^^

いろいろな食品の成分を調べ、安価・手ごろ・高たんぱくなものが、
金魚のエサということで、いつも携帯して食べていたとのこと。

自分が同じ立場だったら、
ここまで絶対やらないだろうな・・・(笑)

でも、杉田さんの場合、
それほどまでに、筋トレとデカイ体に惹かれていたんだと思います。

これほどまでの強い意志、
果たして自分にあるだろうか。

そう考えると、ちょっと恥ずかしくなります。^^

今の時代にはジムやスポーツクラブがそこらじゅうにあり、
筋トレ本もいくらでもあります。
また、インターネットを使えば、情報を探し出せるし、
ジムのスタッフや筋トレ仲間に聞けば、効率の良い筋トレ方法も見つけられます。

でも杉田さんが筋トレを始めた頃はそうではなかった。
自らで筋トレを模索し、考え、実践してきた人です。

今の時代は、理論が先行し、それが当然のことのように
絶対だと信じてしまっている人が多いのです。

しかし、杉田さんは、自分の体で先に結果を出している人です。
そう考えると、理論的知識が必ずしも絶対だとは言えないかもしれません。
杉田さんが書いた筋トレ本を読めば、あなたもそう感じるはずです。

今までの常識をくつがえす筋トレ本

杉田さんが書いた筋トレ本を読むと、
筋トレに対する今までの先入観が、打ち砕かれるかもしれません。(笑)

なぜなら、今までの常識をくつがえす内容が多いからです。

それが、この本です。

筋トレ虎の巻 ハンディ版―指導書には載っていない筋トレの極意を伝授

目次を見るだけでも、ちょっと気になるテーマが多いです。
例えば、これらは私が気になったテーマです。

  • トレーニングは毎日やってもいいですか?
  • 歳をとってから筋トレを始めても遅い?
  • 初心者が陥りやすい悪い癖は?
  • 「スクワットでヒザがつま先よりも前に出ないように」は誤り!?
  • 消えてしまったエクササイズってありますか?
  • なかなか筋肉がつかないのはなぜ?(16インチクラブ)
  • 筋肥大にプロテインが不可欠?
  • 増量に効果的な食事方法は?

これらをのテーマを見ただけで、
なんかちょっと読みたくなりませんか?^^

一つ目の「トレーニングは毎日やってもいいですか?」のテーマ。

今の常識であれば、超回復を知っている人からすれば、
毎日筋トレなんて、絶対にNGなやり方だと思うはずです。

でも、杉田さんは、毎日やっても何ら問題ないと言っています。
実際、彼が筋トレを行っていた時は「超回復」なんて理論は知られていなくて、
杉田さん自身が毎日筋トレして、あんなごつい体になったわけです。(笑)

そう考えたら、「理論」より「成功者の経験」の方が、
はるかに説得力があるように感じます。

ちょっと気になる3つのテーマ

「筋トレ 虎の巻」に載っているテーマで、
私が気になったテーマを3つほど簡単に紹介します。

歳をとってから筋トレを始めても遅い?

このテーマに対して、杉田さんは、
「物事を始めるのに、遅すぎるということはない。」
と言っています。

どんな年齢の人でも、筋トレをすることで、
5〜10年前の体力や筋力には戻れるんだ、と。

この考えには私も同感で、
誰でも「今」が一番若い時ですからね。

この先誰にでも「老い」はやってきますが、
「今」から筋トレすれば、筋トレしない人よりも、
若さを保つことができます。

杉田さん曰く、筋トレは高齢者に最も適したもの、と言っています。
高齢になって、成長ホルモンの分泌は減少はするけどなくなるわけでなく、
むしろ筋トレをすることで、成長ホルモンの分泌を促すわけですから、
何歳になってもやはり筋トレは有効、ということですよね。

初心者が陥りやすい悪い癖は?

初心者が陥りやすい癖が次の3つ。

  1. 上級者のトレーニングを真似したがる
  2. 重量(または回数)にこだわる
  3. 筋トレするだけでいい体になれると思い込んでいる

一つ目の「上級者の筋トレを真似したがる」というのは、
私も初心者の頃、よくありましたね。(笑)

「あのビルダーの人がやってるトレーニングは効くかも!」
と考えてしまう。

筋トレはすぐに効果が出るものではないので、
筋肉隆々の人がやっている筋トレを見て、
そのほうがあんな体になれる!と多くの初心者は思ってしまうんですね。
杉田さん、よく見ています。(笑)

二つ目の「重量(または回数)にこだわる」も私自身よくありました。(笑)
いや、今でもありますね。^^

「高重量を挙げればデカくなれる」

そう思い込んでいるんですね。

間違ってはいないんですが、初心の頃はまずはフォームを重視し、
“効かせる”ことを意識しなければなりません。

今でも高重量や回数にこだわってしまう自分が、
ちょっと恥ずかしい・・・^^ゞ

三つ目の「筋トレするだけでいい体になれる」は、
やっぱり初心の頃はありましたね。

筋トレ開始当初は、それなりに筋発達があるので、
そう思い込んでしまうのかもしれません。
このまま筋トレしてればデカくなれる、などと・・・。

当然、そんな甘いものではないんですけどね。

16インチクラブ

この本の中で「16インチクラブ」という言葉が出てきます。

16インチクラブ???

と思いますよね。(笑)

16インチクラブが何かというと、
杉田さんの経営していたジムにこのクラブがあったそうなんですが、
上腕40cm(16インチ)以上の会員が入れる親睦会のことだそうです。

16インチクラブのメンバーは、壁に名札がぶら下がっているそうで。^^
これを見たら誰でも、自分も16インチの上腕になって、
16インチクラブメンバーになりたい!と思いますよね。

会員のモチベーションをうまく高めてるよなぁ、と思っちゃいますよね。^^

まとめ

「筋トレ 虎の巻」を読んでいると、

「おぉ、こんなやり方があるのか!?」

とか、

「こんな考え方はしたことがなかった・・・」

と思ったりします。

私は今まで、主に書籍で筋トレの知識を得てきましたが、
この本を読んで、色々な考え方があるし、答えは一つではないんだな、
と感じました。

杉田さんの解いていることが、
全ての人に当てはまるわけではないかもしれませんが、
今まで気づかなかった重要なことを、
教えてくれていると感じます。

成功している経験者の話は説得力があるということです。

机上でいくら計算したり、考えたりしても、
頭でっかちになるだけで、
実際に試した結果は予想外のことが起こることも多いのです。

100の知識より、1つの実践ですね。^^

筋トレ虎の巻 ハンディ版―指導書には載っていない筋トレの極意を伝授

ガッツン
結果を残した経験者の話は、すごくためになるなぁ。
今までの筋トレの伸び悩みのヒントになるかもしれないな!