日焼け

色黒な肌は、健康的かつ積極的な印象が強いので、周りから好印象を受けます。
だから、日焼けする人も多いと思いんじゃないでしょうか。

特に体を鍛えてる側からしたら、ガッチリな体型には褐色な肌が似合うと思って日焼けしている人も多いはず。
ビルダーの人であれば、かなり黒くならないとしまって見えないから、苦労してる人もいるんじゃないでしょうか。

私自身も20代、30代の時は、かなり日焼けにこだわっていました。^^

でも、日焼けしたら肌へのダメージがあるし、皮膚ガンの元になるのでは?と思う人も多いでしょう。
逆に、日焼けすることで健康な体になる、という話も聞きます。

では一体どっちが正しいのか?

また、日焼けするには、どうすれば安全に焼けるのか?

今回はそこんとこに焦点を当ててみます。

紫外線について

紫外線にはUVA・UVBがあります。

簡単にこれらの特徴をまとめてみると、

  • UVA

    細胞を活性化、メラニン色素の褐色化。
    長時間浴びると、皮膚がダメージを受ける。

  • UVB

    皮膚にあるビタミンDをビタミンD3に変化させる。
    免疫力向上、メラニン色素の生成、ホルモンの生成。
    長時間浴びると、皮膚や眼がダメージを受ける。

こんな感じでしょうか。

肌が黒くなるには、UVBによってメラニン生成が行われ、UVAによってメラニン色素が黒く色づくわけです。

もう一つ、UVCという紫外線がありますが、これはオゾンによって地表には届きません。
ただし、強力な殺菌作用があります。
でも、最近はオゾン層も破壊されてきているので、そのうちUVCにも気をつけなければならなくなるかもしれません。

日焼けのメリット、デメリット

日焼けのメリットは、もちろん褐色の肌が手に入ることですが、実はそれだけではありません。
意外な効果があるようなんです。

と、それに加えてデメリットもあります。
デメリットといえば、皮膚ガンやシミ・シワも気になるところです。

日焼けをすることによって起こる、体の変化をメリットとデメリットにまとめてみました。

メリット

  • 肌が黒くなる
  • イライラの元となるカルシウム不足を解消できる

    適度な日焼けや日光浴をしている人は、していない人に比べてカルシウム吸収率が40%も高くなる傾向にあるようです。

  • 血圧の安定

    日焼けや日光浴によって、高血圧の人、または高血圧でない人も血圧が下がるとされています。これをヘリオテラピー(太陽療法)というようで、実際に血圧安定に効果があるようです。

  • 皮膚ガンになりにくい

    意外な効果ですね!
    日焼けや日光浴を全くしていない人は、日焼けをしている人に比べて皮膚ガンの発生率が約2倍になるという報告があります。
    普通は日焼けしたら皮膚ガンのリスクが高くなるんでしょ?と思いますよね。それは過度な日焼けの場合ですね。日焼けをしないと逆に皮膚が弱くなってしまうのです。だから、ある程度、皮膚を日焼けで鍛える方が良い、ということになるでしょうか。

  • その他

    免疫力向上、うつ病予防、糖尿病予防、がん予防。
    細菌やウィルスに強くなり、うつ病にもなりにくく、生活習慣病やガンにも強くなるって、すごくないですか?^^
    こんな効果があるなら、やっぱり日焼けした方が良いような気がします。

デメリット

デメリットについては、だいたい想像がつくと思いますが、一応。

  • 火傷、水ぶくれ(サンバーン)
  • シミ、シワ、たるみ
  • 乾燥肌
  • 皮膚ガン
  • 角膜炎、白内障、失明

これらは、いずれも皮膚にとってダメージを受けた場合に起こり得る可能性があるということです。
こんな状態にはなりたくはありませんが、逆に「100%太陽の光は良くない」と考えるのもちょっと違う気がします。

美白にこだわる場合は、当然日焼けは良くありません。
特に女性はそう考えるでしょう。
でも、真っ白な肌というのは「太陽の光に弱い状態になっている」ということも言えます。
だから、逆に日焼けをしていない肌が皮膚ガンになる可能性も否めない、ということですね。

健康的な意味でいえば、肌のためにはある程度の太陽の光は受けた方が良い、とも考えられます。

どんな日焼け方法が安全か

まず、やってはいけない日焼けの仕方です。

  • 肌に何も塗らずに直射日光を浴びる
  • 直射日光を長時間浴びる
  • タンニングマシンでいきなり30分とか、長時間焼く
  • 毎日焼く

これらはやっちゃダメですよ。^^
いくら早く日焼けしたいといっても、体に良いメリットがあるといっても、“いきなり”、“長時間”、“連続”、“直接”、という日焼けの仕方はいけません。

こんなことをすれば、当然、強烈なダメージを肌に与えてしまいます。

肌の強さ、状態は人によりますが、急がずに焼くのが肌へのダメージを防ぎながら、うまく焼くポイントです。

では、私の経験を交えて、皮膚へのダメージを最小限に抑えながら日焼けをするポイントをお伝えします。

  • <直射日光でもタンニングマシンでも、それに見合った肌を保護するローションやオイルを使用すること。

    直射日光の場合、最初は日焼け止めを塗って焼くのが良いのです。
    日焼け止めです。サンオイルじゃありません。肌の弱い人は、特にこれを覚えておいた方が良いです。日焼け止めでも焼けるんです。
    また、できれば直射日光ではなく、タンニングマシンをお勧めします。
    なぜなら、UVAとUVBのバランスが調整されていて、直射日光に比べて肌を痛めにくいからです。(タンニングマシンによっては調整がされてないものもあるようなので、店に確認が必要ですね。)

  • 最初は、短時間(5〜10分くらい)で始めて、少しずつ時間を延ばしても良い。また、時間を延ばさず短時間のままでも良い。

    これは私の経験ですが、利用していたタンニングマシンが1回につき7分利用だったんですね。
    そのため、毎回7分で焼いていました。黒くなるまでに回数はかかりますが、徐々に焼けていきます。それにその方が肌に優しいですね。

  • 1度焼いたら、期間を空ける。

    どんなに短くとも中1日は空けるようにしましょう。つまり、焼くのは2〜3日に1回の頻度です。
    最初は1週間に1回でも良いと思います。それでも焼けます。

  • 日焼け後は保湿をする

    日焼け後は乾燥しているので、シミ、シワを防ぐために保湿はした方が良いです。

これらを守って日焼けをすれば、肌の弱い人でも皮がむけたりすることなく、少しづつ黒くなっていきます。
個人的には、日焼けに強い肌の人でも、この方法でも良いと思うんです。

肌にダメージを与えにくくキレイに焼くには、“少しずつ”、“短時間”、“弱く”、“間を空けて”、焼くのが安全です。

結論として

日焼けに対しては「良くない」というイメージが世間では一般的なんですが、そうなると太陽の光は人にとって不要なものになってしまいます。
そんなことは絶対にないと思うので、あまりにも太陽の光を遮るのも体には良くありません。

日光によって、健康を維持できているのも事実ですからね。
適度な日光浴が体には良いので、バランスでしょうね。

逆に、体に良いからといって、ガンガン焼くのも皮膚ガンのリスクを高めてしまいます。

日焼けのし過ぎも良くなく、全く日焼けをしないのも良くない。

これは、他のことでも当てはまることが多いですよね。
体に良いとされる食べ物を食べ過ぎても良くなく、全く食べないのも良くないのと似ています。

だから、個人的な見解としては、適度な日焼けが健康的にも外見的にも良い、ということですね。

ガッツン
誰でも皮膚がんやシミなんか嫌だよね。そうならないためにも、ちょっとずつ、ゆっくりとタンニングするのが大事。